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暮らし

気づいた時にパパッ!が吉。キッチンまわりカンタン掃除術。

気づいた時にパパッ!が吉。キッチンまわりカンタン掃除術。

キッチン掃除は、用途や場所に合わせて洗剤を使い分ける必要がある、そんなふうに思っていませんか?そうやって、あれこれ買ううちに気づけばシンク下はボトルでいっぱいに。結局どれを使えばいいのか分からないまま……という声も。ですが、実はキッチンまわりの汚れの多くは、定番の洗剤だけで十分に落とせるんです。
今回は、油汚れにも軽い水垢にも広く対応できる中性洗剤を中心に、重曹やクエン酸など環境にやさしい洗剤をポイント的に用いて“無理なく続けられる掃除術”をご紹介します。

コンロ掃除の基本は“中性洗剤+ぬるま湯”

キッチンでもっとも汚れやすいのが、コンロまわり。調理中に油がはねたり、煮こぼれが焦げついたりと、いつの間にか汚れが溜まりがちな場所です。ですが、日常の汚れなら中性洗剤を薄めたぬるま湯があれば十分キレイになります。

ガラストップやホーローなどの天板は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸した柔らかいスポンジでサッとひと拭き。毎日の軽い油汚れは、これだけでほぼ落ちます。注意したいのは、クレンザーや研磨剤入りスポンジの使用。とくにガラストップは細かな傷がつきやすく、曇りの原因になります。

五徳は、重曹による“つけ置き”が効果的。50〜60℃程度の熱めのお湯に重曹を溶かし、五徳を30分〜1時間ほどつけておくと、焦げがふやけて落としやすくなります。こする時には、金属タワシは使わず、柔らかなブラシを使うのがポイント。日々の汚れを“中性洗剤でリセットする”というスタイルが身につけば、手間のかかるイメージのコンロ掃除も楽々できちゃいます。

シンクは素材ごとに掃除ポイントを確認!

シンクは、素材によって掃除の際に注意しておきたいポイントが違います。それぞれの注意点をチェックしておきましょう。

●ステンレスシンク
・強い研磨剤は傷の原因に
・水垢が出た場合はクエン酸水で軽く拭き取り

●人工大理石(樹脂系)
・重曹やメラミンスポンジは表面が曇るのでNG
・色素汚れは早めに洗うと残りにくい

●ホーロー製シンク
・やわらかいスポンジが基本
・金属タワシや研磨剤は表面を削るため避ける

日常の汚れであれば、専用洗剤を使わなくてもOK。 どの素材も、まずは中性洗剤を基本に考えるのがベストです。

排水口・水栓まわりは「こまめに」掃除がおすすめ

最後は、見落としがちな排水口や水栓まわりの掃除。排水口のヌメリの正体は、油分や調理カスと洗剤成分が混ざった“バイオフィルム”と呼ばれるもの。ここも中性洗剤でこまめに洗うのがいちばんの予防に。週1回、スポンジやブラシでサッと洗うだけで、イヤなニオイの発生をかなり抑えられます。ゴミ受けの裏側までしっかり洗うのがポイントです。
水栓まわりにできやすい白い輪染み(カルキ汚れ)は、クエン酸水を吹きかけ、数分置いてから拭き取るとスッと取れます。キッチンまわりは「油汚れ」「水垢」の2種類がほとんど。その2つに中性洗剤とクエン酸が対応できるため、専用洗剤をたくさん買い揃える必要はありません。

キッチン掃除に使う洗剤は、“あれもこれも必要”なイメージとは裏腹に、ほとんどが中性洗剤で流用可能。洗剤の種類を減らすと、収納スペースも使いやすくなり、日々の掃除も気負わず取り組めるようになります。迷ったときは、“まずは中性洗剤で試してみる”。これが、忙しい毎日の中でも続けやすい、キッチン掃除の新しいスタンダードです。