ファッションの寿命は、素材やトレンドで異なります。断捨離の際に、その素材の劣化基準に達していないか、トレンドとかけ離れていないかという両方の視点を持つと、手放す基準が明確になっていきます。

①素材別に劣化のサインとその時期を確認しよう

②トレンドが移り変わるタイミングを知っておこう
ファッションは、色や柄、形など、その年ごとに流行りのスタイルがあります。トレンドを意識したアイテムは購入から2～3年を目安に、その時のトレンドに合っているかいないかをチェックしましょう。特に派手な柄や独特なシルエットは、流行遅れが目立ちやすいので、要注意。一方、定番アイテムはトレンドに左右されにくく、賞味期限が長めです。

愛着や思い入れのあるアイテムは特に、捨てるのをためらってしまいがち。断捨離をスムーズに進めるには、チェックリストに沿ってジャッジするのがおすすめ。素材やトレンドといった基準をもとにしたリストを用いることで、迷いを減らすことがしやすくなるはずです。

＜衣類の断捨離・チェックリスト＞

１. 素材の賞味期限
□毛玉、シミ、黄ばみ、色あせがある
□伸びやほつれが目立つ

２. トレンドの賞味期限
□購入して2～3年以上経過している
□流行遅れを感じる柄やシルエットかどうか

３. 着ていない期間もチェック
□1年以上着ていない
□季節を問わず、手に取る機会がなかった

上記のチェックリストに3つ以上該当する場合は、手放しのタイミングと考えましょう。

せっかく断捨離したのだから、その状態をずっとキープしたいですね。そのためには、購入する際にルールを決めておくことが大切。ものを必要以上に増やさないのが、断捨離上級者です。

＜購入時のルール＞

■シンプルな定番アイテムを選ぶ
流行に左右されないシンプルなデザインは長く使えます。コーディネートしやすい色や柄、長く愛用できる上質な素材を選ぶのもポイントです。

■素材の耐久性を確認する
綿やウールなどの自然素材は長持ちしやすいものの、メンテナンスが必要。ポリエステル混紡のものやナイロン、デニムなど、手入れが簡単な素材を選びましょう。

■コーディネートの汎用性を意識する
手持ちの服と合わせやすい色やデザインを選ぶことで、着回ししやすくなり、全体の数を減らせます。

■購入前に「必要か」を見極める
買い物に行く前にはクローゼットをチェック！似たようなアイテムがすでにないか確認することで、衝動買いを防ぎましょう。

衣類の賞味期限を知ることで、劣化具合や流行など断捨離の基準が明確になり、「まだ着られる」という迷いがなくなります。次に購入するアイテムも慎重に選んで、断捨離の必要ないクローゼットを維持しましょう。